タロのブログ

陰茎形成を中心に、トランス男性としてのいろいろな経験に関するブログです

準備編➃〜オペまでに日本でやってたこと〜

今回は手術を受けるにあたって行ったことや気を付けたことなどに関する記事です。さほど参考にならないかもしれません(笑)

 

 

脱毛

陰茎形成を受けるにあたって、ドナー部分の脱毛は必須ではありません。

ただ、私の場合は将来的に陰茎になる部分に毛が生えていたらちょっと嫌だなぁ…と思っていました。

前回の記事でも触れましたが、ガモンに問い合わせた際にドナー部分とVIOの脱毛について聞きました。そこでは手術の1週間前(可能なら1か月前)までに終えておくとよいと言われました。多分ですが、手術の直前に脱毛したらアカンということだと思います。

というわけで、2021年8月くらいから腕とVIOの脱毛を開始しました。VIOは別にしなくても良いのですが、個人的にしておきたかったので(笑)トランスがVIO脱毛を受けるハードルは高い感じもしますが、私が行っているクリニックはトランスでも問題なくフツーにVIO脱毛してくれます(^.^)

 

脱毛が完了するまでには時間がかかるので手術から逆算しておく必要があるかもしれません。ただ、ステージ2あるいはステージ3の術後に脱毛をしても大丈夫だと思いますし、実際に私は数回脱毛しましたが完了しておらず、ステージ2を受けた後も腕とVIOの脱毛を続けています。しぶといねぇ~(-。-)y-゜゜゜

 

あと、私はしていなかったのですが、人によっては臀部の脱毛が必要かもしれません。

ヤンヒー病院で尿道形成する際には、カテーテルに臀部の皮膚を巻き付けたものを、二か所穴をあけた腕のところに入れることになります。つまり、未来の尿道になる部分には臀部の皮膚が使用されることになります。そのため、臀部の毛が濃い場合には、尿道の内側に毛が生えることになります。尿道形成を終えてしまうと、尿道の内側部分の脱毛はほぼできないと思いますので、予め準備をしておくことが必要かもしれません。

私はそこまで毛深くないので良かったですが、完全にそのことを忘れていたので一切脱毛していませんでした(笑)今後めっちゃ尿道の内側に毛が生えちゃったらどうしようと思いますが、そのときはそのときですね_(:3 」∠)_

 

禁煙

手術の際には禁煙は絶対必要!!ですが、私は何度も禁煙に失敗してきた経緯があります(笑)

胸オペや内摘のときは全くと言っていいほど禁煙してませんでした。。

ニコチンパッチに関しては夜勤の仕事で全然吸えないときにニコチン摂取する用として使ったりしていました。。吸えないときの代用品として使うのはルール違反な使い方です。。

 

陰茎形成を検討する以前に、急に健康に目覚めて禁煙を開始しようと思い立って、近所の禁煙外来を受診し、チャンピックスを使っていました。チャンピックスは吸いたい気持ちを完全に抑えてくれました。が、とにかくヤバイ悪夢を毎晩見るという副作用が尋常じゃなかったです。

チャンピックスで禁煙→副作用しんどくて休薬→久々に煙草吸う→喫煙がもとに戻る…

というループをこれまで数回経験してました(笑)残薬がある分、「また飲めば禁煙できるしなぁ~」という感じで喫煙しちゃってました…。

 

オペを受ける意思が固まったぐらいのときに流石にタバコはやめなアカンということで、禁煙を決意しました。チャンピックスは保険のルール上、最終受診から1年間の期間を開けないと保険適用になりません。つまり、禁煙外来で禁煙を始めたけど失敗しちゃった、だけど保険適用で禁煙外来に再チャレンジしたい場合には1年間空けないとダメなんですよね。。

 

ちょうど最後の禁煙外来受診から1年経過したところでかかりつけ医のところに行きました。かかりつけ医は私がトランスであることを伝えており、オペするので禁煙を希望しますって言いました。医師からは「そういう動機やったら辞めれるんちゃう」的なことを言われました(笑)

その後も結局スリップは数回しましたが、副作用を防ぐために薬の量を減らしたり、オペへの動機を思い出して、乗り越えました。

行動変容は3ヶ月とりあえず頑張りましょうって言われるんですが、確かに3ヶ月超えると衝動的に吸いたいっていう気持ちもほぼなくなり、煙草がない生活が習慣化した感じがしました。

あと、煙草吸ってるときは歯みがきしても、結局すぐに吸ってしまうので口内環境も悪かったのですが、禁煙してからは口内環境はめっちゃ良くなりました。再喫煙した翌日の口臭が全然違うことに気づいてからは煙草って臭いんだなという気づきもありました。今では口内環境や歯の色も良くなったし、歯みがきも今まで以上に楽しくなりました(^.^)

いろいろあって、最終的には手術前の半年間だけ完全禁煙できたかな、という感じでした。もちろんですが、手術後も一切喫煙せずに過ごせています。

 

禁酒

私は酒の飲み方がめちゃくちゃ悪いです(笑)

アルコール依存症のスクリーニングでは専門機関の受診が必要ってなるタイプで、自分でも酒も辞めなアカンなと思うレベルです。

友達と楽しく飲むというパターンではなく、ストレスでほぼ毎日酒を飲み、思考をやめて意識を飛ばすために飲んでいました。ちなみに体質的には酒は弱いので量は多くなくてもすぐに潰れます。

機会飲酒だけにする、炭酸水に置き換えるなど節酒や禁酒もいろいろ試してきたのですが続きませんでした。

ただ、オペ日が決まった段階で完全禁酒し始めました。結果的にはオペ前3カ月間弱ぐらいは完全禁酒しました。

ちなみにオペ後は飲酒再開し、浴びるように酒を飲んでいましたが、再度禁酒チャレンジを始めました(◞‸◟)いつまで禁酒できるかなぁ。。

 

いろいろありましたが、禁煙も禁酒も私の中ではオペするということが一番の動機づけになったみたいでした。おそらくですが、オペをしなかったら辞められてなかったかと思います(笑)

禁煙・禁酒を始めると「飲みたい!」「吸いたい!」という強い衝動に駆られますが、その衝動は一生続くもんじゃないし、多くの場合1時間後にはその衝動は消えてるので「衝動があるのは当然だし、ちょっとだけ我慢しよう」と思っておくと気が楽でした。

 

手術の2週間前から薬禁止になります。ニキビの塗り薬は継続していましたがそれ以外は一切飲まなかったです。

私は花粉症が酷いのですが、2月、3月頃に花粉症の薬飲めないのはキツかったです。ずっと鼻水と涙が止まらない状態で日常を過ごしていました。手術の時期を考えないとこういう薬関係はキツイんだなと思いました(笑)

睡眠薬も処方されていますが、術前1か月か2か月前ぐらいから休薬しました。

花粉症の薬や睡眠薬も絶対ダメというわけではないかもしれませんが、まあ飲まなくてもさほど問題はないので休薬しました。飲まないとダメな場合は処方してくれる主治医の先生や手術を受ける病院側へ確認することが必要になるかと思います。

ホルモンも手術の1カ月前は禁止になります。私はネビドを12週間に一度というペースで打っています。私は手術前の最後に打ったのは2022年12月末でした。手術後には更年期に悩まされたので、もう少し時期を調整したほうが良かったかもとは思いました。

 

健康診断

ヤンヒー病院で入院前検査があるため、事前に健康診断を受ける必要はありませんでした。ですが、私はタイに行ってから健康状態を理由に手術を断られたら嫌だなぁということで検査を受けたりしました。

会社では毎年1回は一般的な健康診断を受けていましたが大きな問題を指摘されたことはなかったため、特に直前の一般的な健康診断は受けませんでした。

会社の健康診断とは別にホルモン注射を打っているクリニックでは半年に1回一般血液検査とテストステロン値の検査を実施していました。こちらもこれまで大きな問題を指摘されたことはありませんでした。術前最後のホルモンのタイミングがちょうどルーティンで血液検査をするときだったため、2022年12月末に血液検査をしました。検査結果は特に問題なく、データはタイにも持っていきました。

これらの検査とは別にHIVを含む性感染症検査を受けました。私が受けたのはブライダルチェックのような比較的いろんな性感染症を網羅しているセットでした。私個人は性感染症のリスクがあるので、最終のリスク行為が3カ月経過したタイミングで検査しました(性感染症によって感染してから検査で検出される期間は異なります)。こちらはデータは提出はしていませんが、一応検査結果は持っていきました。症状も何もない中で受ける検査は自費診療になるため安くはなかったです(性感染症によっては保健所やイベント、キャンペーンなどで、無料もしくは安価に受けられるものもあります)。しかし気持ち的に事前に感染症のステータスを知っておくことは安心材料になりました。

余談ですが私はA型、B型肝炎はワクチン接種しています。自分の健康を守るうえで防げる感染症は防いどこ~と思って数年前に打ちました。費用対効果、受けるメリットとデメリットなどを検討したうえでワクチンを打つ・打たないを決められたら良いですねぇ~(`・ω・´)

 

そんなこんなで大したことはしていませんが、日本では上記のようなことをオペ前に準備、調整していました。

人によっては手術で仕事を休む場合のことを調整する必要があるかと思います。私の場合は2023年3月末までの有期雇用だったので雇用契約が切れる直前に有休消化を兼ねて渡タイしました。何故退職後ではなく退職直前にしたのかは別の記事で解説しようかなと思います。

 

次の記事では年明けに予約を取得する話になります。