タロのブログ

陰茎形成を中心に、トランス男性としてのいろいろな経験に関するブログです

準備編①〜術式選び〜

タイ・バンコクのヤンヒー病院でstage2(膣閉鎖・尿道延長、前腕部尿道形成)の手術を自己手配で受けました。手術をするまでの準備、手術、手術後のことまでの記録の記事です。

今回は手術をするまでのもろもろの準備編のうち、術式選び編です。

これまで胸オペ、内摘はガモン病院で受けていました。手術や看護ケア、スタッフ、療養環境なども快適であり、元々は引き続きガモンで受けられたら良いなあと思っていました。すごい快適で綺麗なサービスアパートメントが併設されているので、術後も過ごしやすいです。また、ガモン病院周辺の屋台や食堂、カフェ、the sceneというモールも含めてめっちゃ好きです(すごいガモン推し笑)。

ガモン推しな私ですが、最終的にはヤンヒー病院で手術を受けることを選びました。そこで、どんな選択肢を考えていたか、何を基準に選んだか、選ぶプロセスで何をしたのかを書いていきます。

何で陰茎形成をしたか?というのはまたおいおい書こうかな…(術式選びの前に手術するかどうかを書かないといけなかったかも笑)

内摘を受けるときに考えていたこと

私の場合はまず内摘を受ける段階で明確に陰茎形成を受けると決めていたわけではありませんでしが。かといって絶対受けないということも決めていませんでした。もしかしたら自分は今後受けることを希望するかもしれないなぁというぐらいの感覚でした。

内摘は術式として①開腹式、②腹腔鏡式、③膣式の選択肢がありました。もし今後陰茎形成受けるとすると腹腔鏡式だと陰茎形成時の費用負担が増える可能性が高かったため、開腹式を選択しました。また、内摘自体の費用としても3つの術式の中では開腹式が一番安かったというのも理由ですが。

開腹式は他の術式と比較して身体的な負担が大きいのですが、私が受けた当時のガモンの婦人科医の腕が良かったためは3-5cm程度の傷で済み、術後も良好でした。

ただ、内摘した頃はヤンヒー病院で陰茎形成を受けることはほとんど検討してなかったです(笑)結果的には開腹式だろうか腹腔鏡式だろうが、病院を変更している時点でステージ2の手術費用は変わらなかったです。。

 

陰茎形成の術式選択

細かい術式の違いはそれぞれありますが、主に陰茎形成の術式としては①陰核陰茎形成術(Metoidioplasty)、②陰茎形成術(Phalloplasty)の二種類あります。

①陰核陰茎形成術(Metoidioplasty)

陰核陰茎形成術はテストステロンの影響で肥大化した陰核を用いて陰茎を作る術式です。

侵襲性が低く、ガモンであれば一回の手術で完了するので、陰茎形成術と比べたら身体的にも経済的にも負担は少ないことや、平常時のサイズ感を考えたり、色味を考えると陰核陰茎形成術のほうがリアルかなぁと思い、陰核陰茎形成術を受けることも検討していました。

ただ、陰核陰茎形成術は元の陰核のサイズによって術後のサイズが左右されます。手術適応があるか確認したわけではないのですが、私のサイズ感だと微妙そうかなぁ…と思ったため、陰核陰茎形成術は選択しませんでした。

陰核陰茎形成術を受けた後に陰茎形成術を受けるということもできなくはないため、ひとまず陰核陰茎形成術を受けてみるということも考えましたが、その場合は当然ですが費用がかさみます。私の場合は一旦は陰核陰茎形成術を受けたとしても、後からやっぱり陰茎形成術を受けたいとなりそうだなと思いました。

陰核のサイズが十分だったり、お金にゆとりがあれば、陰核陰茎形成術を選んでいたと思います。そして陰核陰茎形成術の場合はガモンで受けることを選択していたと思います(ヤンヒーでは陰核陰茎形成術はやっていません)。

 

➁陰茎形成術(Phalloplasty)

陰茎形成術は腕や太腿などから皮膚移植をして陰茎を形成する術式です。

陰茎形成では際に腕や太腿、ふくらはぎなどどこの皮弁を用いるか問題があります。

感覚やサイズ感、色味などを考えて腕の皮弁を使おうと思っていました。腕の傷跡が目立つことを考えると厄介ですが、自分の仕事や生活スタイルを考えると腕が一番マシかなぁと思い、手術を視野に入れた段階で腕の脱毛を始めていました。

ただ、腕にしようと決めた後にいろいろ調べていると、術後に脂肪吸引などをして陰茎のサイズ感を調整したり、入れ墨を入れて色味をリアルにすることはできるという情報を知ったため、正直腕を選択しなくても良かったのかもしれないと思いました(笑)

 

 

とまあ、そんなこんなで術式としては陰茎形成術(Phalloplasty)を選択することにし、皮弁は腕を用いることを検討しました。

次の記事ではその選択をする上でどういった方法で情報を収集したのかについて書いていきます。