タロのブログ

陰茎形成を中心に、トランス男性としてのいろいろな経験に関するブログです

傷病手当金の体験談~ヤンヒー病院編~

今回はタロが実際に傷病手当金を申請した話になります。

いろいろ紆余曲折がありながら、渡タイする前に準備したこと、タイで実際にやったこと、日本に帰ってから申請した流れなどがあります。

健康保険組合や会社によっていろいろと違う部分もあると思いますが、参考になれば嬉しいです(^.^)

 

 

渡タイ前にやったこと

そもそも私の健康保険は?

私は協会けんぽ(東京支部)に加入していました。

職場自体は大阪でしたが、雇用主は東京の会社だったため、東京支部でした。いわゆる派遣的なかたちですね。

退職日までに1年以上勤めていたため、退職後の継続給付の対象でした。

 

健康保険組合への事前問い合わせ

一般的なこととして聞きたかったため、協会けんぽに匿名で問い合わせました(確か大阪支部だった気がします)。

・退職後の継続給付を申請する場合の申請書類はどうしたら良いか?

→退職日までの分は被保険者、事業主、療養担当者をすべて作成し、退職後の分は被保険者と療養担当者のみが作成するように言われました。

・タイで性別適合手術を受ける場合についての申請書はどう書けば良いか?

→タイでの性別適合手術に関しては「え、なにそれ!」みたいなリアクションはされず、スムーズなやり取りでした(^^)

タイで日本語以外の言語で診断書を書いてもらう場合には、原本+翻訳版をつけておくように言われました。既存の申請書のフォーマットは使用しなくても良いが、申請書の項目はすべて網羅するようにということと、翻訳版に翻訳者情報(氏名、住所、電話番号)を記載するようにという指示がありました。

 

会社への確認

もともと2023年3月末日で契約終了だったため、特別自分で退職届を出すようなことはなかったのですが、健康保険の返却など諸々の手続きがありました。

その際に事業主に退職日までの一定期間は有給消化してタイで性別適合手術を受けることを伝えました。事業主側の担当者も驚いたりするような方ではないため、スムーズにやり取りできました(^^)

会社のほうでも協会けんぽに問い合わせてくれたそうで、私が個人で協会けんぽに問い合わせた内容と同じような指示を受けました。

申請書の作成における日付に関しては①退職日までの分、②退職以降の分をそれぞれ作成して合わせて送るように言われました。

また、申請の流れとしては、被保険者、療養担当者の申請書を送ってもらった後に事業主の申請書を記載し、会社から直接協会けんぽに送るとのことでした。

 

申請書の準備

申請書のフォーマットを何部か印刷してタイへ持っていきました。

結果的にはPCで直接入力にしましたが、病院の日本語スタッフさんに説明したりするうえでは役立ちました。

協会けんぽの場合はPC入力も可能ですが、健康保険組合によって申請書の形式、PCで入力できるかどうかなどは異なるため、各自でご確認くださいm(_ _)m

 

タイでやったこと

ヤンヒー病院で申請書記載を依頼する

これはあまりスムーズにいきませんでした(笑)

元々診断書を書いてほしいということは伝えていたのですが、傷病手当金という仕組みと傷病手当金の申請書のフォーマットがあるということはちゃんと伝えていなかったため、やや苦労しました(+_+)というか、日本の制度である傷病手当金を伝えるのが難しいですね。。

退院前日に日本語スタッフに申請書を渡して依頼をしました。退院日ではなく、2回目の退院後診察の際に渡されましたが不備がめちゃくちゃ多かったです(笑)

もらったのがこちらでした↓
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期間も間違えているし記入漏れもありました(笑)

術後1ヶ月間として書いてくれていたのですが、傷病手当金の申請書はまだ診察を行っていない未来のことを書くことはできないため、診察日までのことしか書けません。

また、私は①退職日までの分(3月26日~3月31日)、②退職後から最後の診察日までの分(4月1日~4月16日)の2枚を依頼したのですが、②にいたっては自分で書くように言われました(笑)

※当然ですが診断書は医師が書かないとダメです(-.-)

明後日帰国なのにどうしよ〜でも諦めるわけにもいかないしな〜と思い、一旦病院を後にして一人作戦会議をしました(笑)

まあ申請書がタイ語じゃなくて英語だったのは良かった点でした(^o^)

 

申請書作成の裏技

推奨はできませんし、何かあったら自己責任という感じの方法ですが私は申請書を自分で入力して、医師に問題ないか見てもらって署名と公印を押してもらう作戦を決行しました(; ・`ω・´)

協会けんぽは申請書をPCで作成できるため、ヤンヒーでもらった申請書の内容を自分で入力して2枚作成して印刷しました。

日本語スタッフに事情を説明して、診察翌日にヤンヒー病院に行って依頼する旨を伝えました。

翌日は日本語スタッフさんが休みだったのですが、他のスタッフに申し送りをしてくれていたため、申請書を渡し、内容の確認と署名と公印を押してもらい事なきを得ました(・。・)

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自分でどうにか申請書を入力したり、印刷したり、スタッフに説明したりというのはやや大変ではありましたが、何とかなったので良かったです(笑)

 

日本に帰ってからしたこと

翻訳版の作成

ヤンヒー病院でもらった申請書を自分で翻訳して手書きで作成しました。

翻訳者の氏名、住所、電話番号は自分の情報を記入しています(^^)f:id:duck_transman:20240209185820j:image f:id:duck_transman:20240209185850j:image

会社へ送る

被保険者分を2通作成して、4月末頃に会社に郵送しました(^^)

なお、被保険者分の作成などは特に難しくありませんでした。

 

傷病手当金の入金

5月中旬~下旬頃には入金されていました。なので、おそらく申請書を会社に送ってから1ヶ月ぐらいで振り込まれたかたちになります

私の場合は3月末日までは会社から給与が発生しているため、3月26日~3月31日までは不支給、4月1日~4月16日までの分が支給されていました。

入金の前後(確か後だった気がします)に協会けんぽから通知のはがきが2通(3月26日〜3月31日、4月1日〜4月16日)送られており、不支給の理由についても記載されていました。

金額の詳細については、私の前職のおおよその給料がバレてしまうので載せられません(・ω・)

 

ここまでがヤンヒー病院編です。申請するのは大変でしたが、ちゃんとお金が振り込まれるのを見るとやって良かった~と思えました(^^)

次は帰国後の申請分に関する体験談を記載しま~す(^<^)